先日、JALの新しいステイタスプログラムの詳細が発表されましたね!
今回の記事では…2024年から導入される新しいステイタスプログラムについて…
- JGC修行はどうなるのか?
- JGC既存会員はどうなるのか?
- 新しいステイタスプログラムで変わること。
- 長年利用してた方が、JGCに入会できる場合も!?
などの観点から掘り下げて解説していきたいと思います。
ステイタスプログラムが新しくなるよ〜!って告知があった時に書いた記事も御覧ください!
JAL Life Status プログラムについて。
2024年からは「FLY ONポイント」と「JAL Life Statusポイント」の2つのポイントでステータスが決まっていく形になりました。今までは「FLY ONポイント」や「搭乗回数」でステータスが決まってたので、比較的に重要視されていた「搭乗回数」ですが、全く意味がなくなったわけではなく、新しく始まる「JLSポイント」に加算されます。
極端な話、JALカードの利用だけもJALグローバルクラブに入会できる可能性が生まれました!
2024年からのステータスポイントプログラム
FLY ONポイント(従来通り)
- 搭乗距離×購入料金区分によって貯まるポイント
※1月1日〜12月31日までの1年間に貯まったポイントでステータス判定。
JAL Life Statusポイント(新しく導入)
- 国内線登場回数、国際線搭乗距離数によって貯まるポイント
- JALカード、JAL Pay、Jal Mallを利用した際に積算されるマイル数によって貯まるポイント
※生涯に渡ってリセットされることなく積算されるポイント。
2024年からはこのように変更となります。2023年までで特にコロナ禍では比較的重要視されていた搭乗回数はJLSポイントになりました。そして大きな特徴として「生涯に渡って貯まるポイント」となりました。また、過去の搭乗実績もポイント化されます。そのため今まで年20回の搭乗を10年間続けていた人だと、すでに1000JLSポイントが貯まってることになります。
FLY ONポイント
貯まったポイント数でJMBクリスタル、JMBサファイア、JGCプレミア、JMBダイヤモンドなどのステータスを獲得できます。ステータスによって優先搭乗や、優先キャンセル待ちなどを利用できます。
JAL Life Statusポイント(新しく導入)
- 250ポイント達成
さくらラウンジ利用クーポン年間2枚 - 500ポイント達成
さくらラウンジ利用クーポン年間6枚 - 1500ポイント達成
JAL Global Club入会
つまり、今までコンスタントにJALを利用していた人はJGC入会資格が生まれたり、残り少しだけJLSポイントを貯めるとJGCに入会ができる可能性があるということです。
2024年以降のJGC修行は無謀
今までの「JGC修行」は年間に「50回搭乗かつ15,000FOP獲得」もしくは「50,000FOP獲得」でした。
コロナ禍前は、クアラルンプールタッチといったような日帰り海外旅行でFOPを稼ぐ修行も人気でしたが、コロナ禍においては国内50回搭乗がJGC修行の基本となり那覇・久米島間を1日4往復したり、福岡・宮崎間を1日に5往復したりするのが人気で私も那覇・久米島間、福岡・宮崎間のピストンを中心に修行をして50回搭乗を達成したひとりです。
2024年以降のJGC修行は、1年間で行う必要はありませんが、1500JLSポイント達成が必要になります。
1500JLSポイントの目安とは?
ここで重要な点は、過去の搭乗実績もポイント化されるということ。先程も説明したように「年20回の搭乗を10年間続けていた人」だとすでに1000JLSポイントが貯まってることになります。つまり、JALにほとんど乗ってこなかった人、JALに乗ったことのない利用者がJGC会員を目指すのは至難の業に近いということです。
JGC修行を0から始める場合の目安
- 国内線に300回搭乗
- JALカード6000万円決済
- JALカード3000万円決済(特約店)
国内線250回搭乗と特約店で500万決済などの組み合わせも可能です。仮に年20回の搭乗を10年続けてきていたけど、JGC会員で無い方はすでに1000JLSポイントを獲得している状態から始まりますので、残り500ポイントで達成可能となります。その際の目安は国内線100回搭乗、JALカード2000万円決済などとなります。また、過去に300回くらい国内線を利用していた方は、新プログラムが始まるとJGC入会目安に到達している可能性が非常に高いです。
ちなみに、過去の利用歴がJAL Life Statusポイントに反映されるのは、JAL便での国内線及び国際線のみで、JALカードの決済額は反映されません。
つまり!JGC入会のハードルが非常に高くなったということです。また、JLSプログラムのサービスを利用するには指定のJALカード保有が必須となりますので、JGC会員のステータスが必要が否かを総合的に判断したらゴールドカードで利用できる空港のカードラウンジや海外ならプライオリティパスがあれば十分じゃね?ってなる方が非常に増えると安易に想像できます。
既存のJGC会員はどうなる?
すでにJGCに入会済みの方は、これまで通りのサービスを享受できる事が決まっております。また、既存のJGC会員でもJLSポイントによってランク付けが行われます。1500ポイントで「JGC Three Star」3000ポイントで「JGC Four Star」となります。
JALグローバルクラブ会員には今まで通りワンワールドサファイアのステータスが付与されますが、JGC会員では無いJALカード会員の場合は、ワンワールドステータスがFLY ONポイントによって変わる形になります。例えば、JGC会員ではないがワンワールドエメラルドのステータスを持つといった現象も十分起こり得ます。
ワンワールドエメラルドとは、JALが加盟するワンワールドアライアンスの最上級のエリートステータス。JALを含む加盟航空会社のファーストクラスラウンジなどが利用できます。
これからのJGC会員はどうなる?
結論から言うとJGC修行という概念が180°変わるので修行する人はいなくなると思います。現行の50回搭乗or50,000FOPでJGC入会できる制度は2023年12月末までとなっております。つまり、どうしてもJGCに入会したい方は残り1ヶ月で駆け込み修行を行う必要があります。
また、既存のJGC会員はJALカードを保有し続ける限り生涯に渡って会員で有り続けることができるのでカードを解約したり、天寿を全うしない限りは減ることが有りません。10年後、20年後と年月を経るに連れて、JGC修行をせずに入会した本当に選ばれた人のみがJGC会員として残ることも考えられますね。そうなるとJGC会員の質が更にあがり価値の高いものになるでしょうし、JALのブランドイメージ向上にもつながるかと思います。JALもANAと同じようにクレジットカード決済でも上級会員ステータスを得る事ができるようになりましたが、決定的に違うのは、JGC入会のハードルがとてつもなく高いものになったという点です。
ANAの上級会員サービスであるSuper Flyers Cardの入会ハードルは搭乗のみなら50,000PPです。(PPとはFOPのようなもの)
他にも、30,000PPとANAでんき・ANA保険などのサービス利用を組み合わせることで達成可能です。
ANAについて詳しく解説するのは割愛させていただきますが、比較するとJGC入会ハードルはとてつもなく高い壁です。
話を戻しますが、JLSポイントで入会資格を得ることができるのがJGC会員ですが、FLY ONポイントで判定されるステータスでJMBダイヤモンド会員になってしまえば、ファーストクラスのさくらラウンジも1年間ではありますが利用し放題になります。今までですと、JMBダイヤモンドになってる時点でJGC入会資格を得てましたが、2024年からはJMBダイヤモンドになっていてもJGC入会資格に到達していない場合も大いに有りえるので、JGC会員はさくらラウンジ、JMBダイヤモンド会員がファーストクラスラウンジと言ったなんとも言えない逆転現象が起こる可能性も高いですね。ただ、決定的に違うのはJGC会員は生涯に渡って資格を有すことができますが、JMBダイヤモンドはまた1年間に多く搭乗し続ける必要があるという点です。例えばですが、複数年JMBダイヤモンド会員を維持したら簡単にJGC入会資格に到達しますね。
JGCプレミア修行はどうなる?
既存のJGC会員なら今まで通り、80回搭乗かつ25,000FOP or 80,000FOPでJGCプレミアに到達します。
結論
JGC修行は完全終了です!
過去に多くの利用があり、思いがけない形でJGCに入会する人はこれから数年増えると思いますが、わざわざ修行をしてJGC会員になる人は本当にいないと思います。
航空会社の上級ステータスが欲しいならANAで修行するのがコスパが良いですし、修行といえばANAのSFCとなるでしょう。
そうするとANAはSFC会員が増えますし、もしかしたらANAもハードルを上げるかもしれません。ただ、2021年にJGC修行をした私がANAではなくJALを選んだ理由のひとつに有ったのが、さくらラウンジはANAラウンジより空いているってみんなが言ってたからです。笑
2024年からのJGC入会へのハードルを見たら、2021年に修行を終えててよかったと本当に思います。おそらくJAL側も年に片手以下の回数しか乗らないJGC会員よりも、定期的によく利用している方を大切にしたい思いが有ったのでしょう。
JGCを目指す修行僧を排除する形にはなりましたが、本当に良くJALを利用している既存のJGC会員は今回の変更に大満足だと思いますよ。